ダブルヘッダーによる軸部の加工|ねじの基礎知識講座|ねじJAPAN

Vol.9 ダブルヘッダーによる軸部の加工

前回はダブルヘッダーによる標準的な頭形状を表示しましたが、ダブルヘッダーによる成形は頭部だけではなく、軸部も加工できます。
前々回のダブルヘッダーの工程の中で、材料の線材が挿入される「丸駒(ダイス)」の形状を変更したり、「けり出しピン」の形状を変更すれば、下図の様な形状の「ヘッダーブランク」が出来上がります 。
ヘッダーの次の工程でねじを成形し、完成品に成ってからの使い方によって軸部を特殊な形状に仕上げます。

ヘッダーブランク例

(図1 ヘッダーブランク例)

図1の半棒先、棒先の形状は図2の様な「丸駒」で成形します。
角根、小判形についても同じように「丸駒」に角、小判を切削しておけば良いわけです。
(実際には切削ではなく、放電加工と言う技術を使いますが)これで大まかですが、頭部及び軸部の成形が出来上がります。

丸駒

(図2 丸駒)

従って、前回の頭部と、今回の軸部成形を組み合わせれば、かなりの種類の「ヘッダーブランク」が出来上がります。
切削と比較して、頭部はパンチで、 軸部はダイスで成形するため均一な寸法に仕上がります。