ダブルナットのトルク管理について

緩やかな衝突運動を行う部材(リミットスイッチの作動体)に緩み止めのためダブルナットを使用していますが、エンドユーザーより「トルク管理はしないのか?」との質問がありました。ナット部のバックラッシがなくなれば緩み止め効果が発揮されると考えており、トルク値自体非常に小さな値でよいと考えていますので、トルク管理不要と回答しましたが問題ないでしょうか?
ダブルナットのトルク管理値を求める方法があればご教示願います。

ねじユーザー企業(技術者)

[回答]ダブルナットのトルク管理について

基本的にダブルナットの正しい締め付け方法は最初のナットを必要トルク以上に締め付け、その上から止めナットを軽く締めた後、止めナットを回転止めをしながら下のナットを余分に締めた分だけ緩め方向に戻し結果下ナットと止めナットの間に圧縮応力を発生させるのが本来の方法ですが、実際は下ナットを規定で締め付けその後、下ナットの上面に止めナットを圧接させる方法がとられています。 方法が正しくても上下ナット間の圧縮作用を非常に短い締め付け有効長さの間で行わなければならない為、その効果は不正確になってしまうと考えます。  当然、止めナットの厚さを考えた緩み止め効果を発揮する為の適切な歪みエネルギーを蓄える適正反力トルク値があるとおもいますが、最初に述べた正規の方法で行うなら、正規の下側ナット締め付けトルクの10-20%を戻すことを推奨します。 つまり、もともと100Kgf-cmで締めるものなら、110-120Kgf-cmで下ナットを締め付け、止めナットを軽く締めた後10-20Kgf-cm下ナットを緩め方向に止めナットに対して締めつける方法です。

でも、なぜこんな複雑なことをせねばならないのですか? 是非、当方の下記サイトをご参考にしてください。 勿論、作業性だけでなく、緩み止め効果の高い方法(ファスナー)が考えられます。

サイト:http://thanks22.cool.ne.jp/nac

選択無し 2002-11-23 00:00:00

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