SUS ボルトについて

ステンレスボルトの頭にA2-70と表記してありましたが、これは何の意味なのでしょうか?また容易に入手できるのでしょうか?わかる方は是非御回答願います。

ねじ商社/販売系会社社員

[回答]ステンレスボルトの頭部マーキングA2-70について

この御質問の内容については、ねじの業界に携わっている方の多くがご存知だと思いますので
あまり偉そうなことは言えませんがご説明いたします。まずA2ですが、オーステナイト系ステンレス鋼を用いて冷間加工(冷間鍛造)を行うものです。ここでご存知かもしれませんが、オーステナイトとはボルトの組織の事で、鋼製ボルトを焼入れした時に生成される組織です。
(但しこのボルトは熱処理無しです。)次に70ですが、これは強度区分を意味し、ボルトの引張強さが700N/㎜2以上である事を表わしています。これらの事は、JISハンドブック JIS B 1054ステンレス鋼製耐食ねじ部品の機械的性質のページに詳しく書かれてありますので、ご確認下されば幸いです。最後になりますが、A2-70のステンレスボルトは、径や長さなどにもよりますが入手できます。ちなみに弊社でもA2-70ステンレスCAPを生産しております。ご連絡をお待ち申し上げております。

選択無し 2002-02-26 00:00:00

[回答]小ネジは・・・

A2-70の説明は、互省さんの回答に記載されて通りで、『オーステナイト系ステンレスで、引張強さが 700N/㎜2以上のもの』です。
オーステナイト系ステンレスとは、18%クロム-8%ニッケルが基本になっており、SUS304やSUS305,SUSXM7の鋼種がこれに当たります。
これらの鋼種は熱処理が出来ませんので、加工硬化によって強度を出します。
一般的にステンレス製小ねじは、引張強さ 500~550N/㎜2の材料を使って加工され、製品になっても600~650N/㎜2の引張強さよりありません。
従って、A2-70を確保しようと思えば、材料の引張強さの高い数値の材料を使うか、強加工(絞り加工等)によって、強度を出してやる必要があります。
六角穴付きボルトの多くは、絞り加工でねじになる部分の強度を上げているので、A2-70の製品が出来ますが、小ねじの場合はほとんどがそのような作り方をしていませんので、メーカーと打ち合わせの上、製品の製造・販売をする必要があります。

選択無し 2002-02-27 00:00:00

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