有効径の公差の算出方法を教えて下さい

文献によると有効径の算出式は
Td2(6)=90P^0.4*d^0.1となっており、この式中のdの値は
「直径区分の限界値の幾何平均とする。」とあります。
直径区分の限界値の幾何平均、その計算式はどんなものでしょうか?
また、その式の意図は何なのでしょうか?

ねじユーザー企業(技術者)

[回答]間違えていたらごめんなさい。

質問の内容は、JIS B0215「メートルねじの公差方式」14(4)有効径の公差
についてであると思います。
ここに、確かにご指摘の通りの公式が載っています。
さて、幾何平均ですが、表7の、左端の「呼び径の区分」に数字が二つあります。
一つは「を超え」で、もう一つは「以下」となってますが、この二つの数字の平均値でよいと思います。
ただ足して2で割るだけです。
意図は私が設定した訳ではないので解らないのですが、
一番上の行でいうと、「呼び径0.99から1.4ミリのネジの有効径に対して公差の範囲を算出する」のですから、
計算式の中で「0.99」を使用すると1.4ミリのネジにはきつくなり
「1.4」を使用すると0.99にはゆるくなりすぎるのでしょう。
そこでその真ん中の数字(幾何平均)を使用しているだけでしょう。

試しに、M10p1.5で公差グレード6を計算すると、
Td2(6)=90*1.5^0.4*((5.6+11.2)/2)^0.1
      =90*1.176*1.237
      =130.950
となります。(ホントは電卓がやったので、もっと細かい数字がつきます。)
ここで、「14.公式」の直ぐ下の文章をよく読んでみてください。
「公式によって計算した値を原則として、もっとも近いR40数列の標準数に丸める。」
と書いてあります。
JISのハンドブック「ネジ」には、標準数は載っていないようなので、
「機械要素」(他にも載っているのがあるかも。製図とか)をみるとZ 8601
にありました。
R40だと、−1.18−1.25−1.32−1.40−と数字が並び、この10の正数べきなので、
先の130.950は132がもっとも近いR40標準数です。
この結果とJIS B0215の表7を比べるとあっているようです。

私もJISを読んだだけなので、もっと詳しい方いらっしゃったらよろしくお願いします。
これで回答になったかしら?
参考にでもなれば幸いです。

選択無し 2001-06-26 00:00:00

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