ネジの強度って・・

ネジの強度区分って、基本的にどのような物で決まるのでしょうか?
材質?それともネジの山?
まったくの初心者です。
よろしくご教授願います。

ねじユーザー企業(一般)

[回答]主に素材の引っ張り強さです

JISによる強度区分を見ても解るとおり、
ねじの引っ張り強さと耐力(降伏点)が主です。
使う側から言えば、ねじの材料なんて何でもいいじゃないですか。
ねじは、機械構造要素の一つで、二つの物を設計時の力が入力されている間は
壊れずに繋ぐのが目的であり機能です。
使う側にとって必要なのはねじの材質ではなく、そのねじが保証する機能です。
まさにそこを規定しているのが、「ねじの強度区分」です。
(JIS B 1051参照)

前置きはこれくらいにして。
鉄の場合、引っ張り強さが出せる素材を使用する事が第1です。
次に熱処理、ねじ切り方法(切削・塑性)、その順番、表面処理等々数え上げればキリがありません。
強度区分6以下は一般に熱処理無し。
そこから9まではS45CないしC20から30程度のボロン鋼。
(ボロンを少量添加すると劇的に熱入れ性が改善されるため)
10以上はSCM・SCr(クロムモリブデン鋼・クロム鋼)が使用されるケースが多いようです。
詳細は、お取引先のねじメーカーに聞いてみて下さい。
メーカーノウハウがぎっしりの部分です。

選択無し 2001-04-28 00:00:00

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