このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。
世界一の投資家ウォーレン・バフェット。
短期ではなく長期投資を基本スタイルとする彼が投資したものづくりメーカーが福島県いわき市にあります。
トヨタ式とは違いあえて在庫を少し多めに持つ経営をしているタンガロイ社の紹介が下記ページで紹介されていました。
○投資の神様バフェットが見た「ものづくりの原点」(プレジデント)
○バフェット氏はなぜタンガロイを選んだ? 「メードバイJAPAN」第4部(1)(日経新聞社)
では、本日もねじJAPANニュースを最後までよろしくお願い致します。
「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。
タイトビスを使用して溶融亜鉛板を樹脂に締め付けていました。
製品を生産して約2年経過していままで問題なかったのですが、今回客先納入品でビス破断は発見されました。
亜鉛メッキ板とビスの間に水滴が侵入していました。
遅れ破壊現象と思いますがビスが破断するメカニズムが解りません。
メーカで解析結果を持っておられたら教えて下さい。
またいままで発生しなかったのはなぜでしょうか不思議です。
結論からいうと隙間腐食による応力腐食割れ(SCC)でしょう。
SUS410もステンレス鋼ではありますが、不動態皮膜(クロムの酸化皮膜)が生成されて耐食性を得ることができるのですが,ねじ締結体のおかれた環境によっては(湿度が高い)毛細現象によって狭い隙間に水が浸入して隙間の中で復水(結露)します。
この結露した水は周辺の大気から遮断されるため,酸素濃度が均一でなくなります。
このような現象が起きると不導体被膜が溶けて(電解して),SUS410(主成分は鉄)がステンレスの機能を失ってしまいます。
タッピンねじは使われているとき,ねじの谷に引張り応力が集中していますから,隙間で復水した中にあるNOX,SOX,Clが酸となってねじの谷へのアタックを加速します。
小さな腐食孔があけば急速に腐食の進行と,水素の侵入が起きます。
これがSCCであり,遅れ破壊もこの一形態です。
今まで発生になかったのは,運が良かったものとおもいます。
再発する可能性がありますから,塗装など隙間を塞いでください。
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日本にいよいよ電子書籍の波が訪れそうです。
今回と次回の2回にわたり、電子書籍が普及しそうだといえる理由とこれまで普及しなかった理由について紹介したいと思います。
■2010年は「電子書籍元年」だった?
振り返れば、2010年に初代iPadが発売された時には、テレビや新聞でも「電子書籍元年」になると騒がれていました。
それから2年、周りを見渡すと、2010年が電子書籍元年だったとはとても言えない状況です。
電子書籍元年どころか、シャープが大々的にCMを行い発売した電子書籍端末「ガラパゴス」は、発売わずか10ヶ月で販売縮小に追い込まれました。(1)
このような日本とは対照的にアメリカでは電子書籍の勢いが止まりません。
1年以上も前の2011年1月にアマゾンは、電子書籍の販売がペーパーブックの売上を超えたとアナウンスしました。(2)
■電子書籍の波'本当に’が来ると言えるワケ
時代の流れから取り残された感が漂う日本ですが、冒頭でも述べたように、電子書籍がいよいよ本格的に普及しそうです。
電子書籍の普及を感じさせる話題の1つに、アマゾンCEOジェフ・ベゾス氏が来日しインタビューで「日本での電子書籍事業開始は年内に発表する」と答えたことがあります。(3)
それに合わせるかのように、「本の出版社とアマゾンとの間で既に契約が交わされた」または「契約間近」というニュースが最近になって漏れ伝わってきます。
アメリカの電子書籍販売シェアで3/2以上を占めていると言われる電子書籍界の巨人アマゾンが、いよいよ日本にやってきます。
それで、電子書籍の波が'本当に’来るのではないかと注目を集めています。
■電子書籍端末「アマゾン・キンドル」って何?
さて、アメリカで電子書籍を販売するアマゾンは、電子書籍端末「アマゾン・キンドル」を製造・販売しています。
アマゾンが本格的に日本で電子書籍事業を開始すると、このアマゾン・キンドルが日本で出まわるようになります。
アマゾン・キンドルとは何でしょうか?
その特徴3つをご紹介します。
■その1:通信費無料
アマゾン・キンドルの特徴は、パソコンを介さずに直接、電子書籍を購入できることです。
ユーザーはパソコンで電子書籍を購入後、端末をパソコンと接続しデータを同期させるという煩雑さから解放され、電子書籍を手軽に購入できます。
さらに、電子書籍をダウンロードするための通信料はアマゾンが負担するため、ユーザーが負担する通信費は無料です!!
■その2:端末価格が安い
アマゾン・キンドルの最低価格モデル(WiFiのみ)はわずか79ドルです。
1ドル80円で単純に換算すると、日本円で1万円を割る約6,300円というお手頃価格になります。
上記で説明した通信回線とセットになったキンドル・タッチ・3Gでも149ドルです。
日本で販売されると噂されているこのモデルも1ドル80円で単純に換算すると約12,000円でお手頃価格です。
アマゾンは端末価格を安くし、紙から電子書籍への切り替えを後押ししています。
■その3:電子書籍が安い
アマゾン・キンドルを手にすれば、紙の本より安く電子書籍を購入できます。
例えば、最近出版された伝記本「スティーブ・ジョブズ」をアメリカのAmazon.comで見ると、ハードカバー版16.85ドルに対し、電子書籍(キンドル版)は9.99ドルで販売されています。(4)
アマゾンではベストセラー本のほとんどが、ハードカバー版と比較し4割引の価格で販売されているようです。
本を一定数購入する人にとっては、4割引は魅力的な安さでしょう。
■次号はアマゾンが日本で電子書籍事業をスタートできないワケ
他にもアマゾン・キンドルの特徴がありますが、今日は「通信費無料」「端末価格の安さ」「電子書籍の安さ」という3つの特徴を紹介しました。
「キンドルが発売されたら、一度購入を検討してみようかな?」と心が揺らいだでしょうか?
さて、アメリカで成功を収めているアマゾンが日本で電子書籍事業をすぐに始められなかったのはなぜでしょうか?
次号では、その点をご紹介したいと思います。
参考
(1)シャープ「ガラパゴス」の顛末、わずか10カ月で軌道修正[東洋経済]
(2)Kindle電子書籍、ペーパーバックの売り上げ超える[ITメディア]
(3)「日本での電子書籍事業開始は年内早期に発表する」[日経ビジネス]
(4)伝記本「スティーブ・ジョブズ」[Amazon.com]
2012/05/21配信