No.334 [ねじの学び舎]SS400?|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.334|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

あなたのネットプライバシーが価値を生む-ネット広告の今[後編]

みなさん、こんにちは!
LEDデスクライト「STROKE(ストローク)」が、「2011年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

実はこのLEDデスクライトは、企画、回路・筒体設計、試作、耐久性試験・評価、量産設計、梱包デザインの全てを、29歳の若手エンジニアがたった一人で行いました。
たった一人の家電メーカー、Bsize(ビーサイズ)。
代表取締役・八木啓太氏の起業経緯や開発の歩みが次のサイトで紹介されていました。

商品に対する情熱は心を打つものがあります。

若手エンジニアたった1人のメーカー経営

では、本日もねじJAPANニュースを最後までよろしくお願い致します。

ねじの学び舎

「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。

質問:SS400?

一般に出回っている鉄のボルトは、SS400ではなく軟鋼線材より作られいるのでしょうか?
またそうであれば なぜ軟鋼線材を使うのでしょうか?

回答

ボルト製法には、主に冷間圧造、熱間鍛造、切削などがあります。
大量に流通しているボルト類は冷間圧造品がほとんどです。
太径又は長寸では熱間鍛造品があります。
それらの材料は一般的に、冷間圧造品は冷間圧造用炭素鋼線(SWCH)、母材となる冷間圧造用炭素鋼線材(SWRCH)、熱間鍛造品で一般構造用圧延鋼材(SS400)です。

SS400においては製造種類で鋼板、鋼帯、形鋼、平鋼及び棒鋼(バイーインコイルを含む)となっています。

大量生産の冷間圧造品は、線材を使用しているのが現状。
軟鋼線材(SWRM)の使用もボルト類では減少していると思います。

ねじJAPAN ダイジェスト

サイト「ねじJAPAN」で生じた最近の動きを紹介します。
これを読めばサイト「ねじJAPAN」の動きがわかります。

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編集後記

あなたのネットプライバシーが価値を生む-ネット広告の今[後編]

先回のメルマガでは検索連動型広告によってグーグルがネット世界の覇者となったことを紹介しました。
今日はフェイスブックの広告がどれほど凄いかを紹介します。

■フェイスブックの広告とは?
さて、先回も紹介したとおり、グーグルの検索連動型広告では、「足立区 美容室」と検索している人に「足立区の美容室Bleave-今なら開店プライス全メニュー50%OFF」という広告を表示させることができます。

では、東京都足立区在住で今年成人式を迎える女性へ成人式の1週間前に「足立区の美容室Bleave-成人式向け特別プライス・50%OFF」という広告をうつことができれば効果的だと思いませんか?

グーグルの広告システムでは「足立区に住む20歳の女性」のような広告の絞り込みはできません。
しかし、フェイスブックでは可能です。
フェイスブックユーザーは、自分の居住地・年齢・性別・学歴・勤務先・役職・趣味などの個人情報を登録しているからです。

すでにアメリカ・ミシガン州の結婚式専門の写真店は「婚約した」とフェイスブック上でマークしたユーザーを対象に広告をうつことで売上を伸ばしたという実例があります。(1)

■どちらの広告が魅力的?
では例えば皆さんが上記の美容室オーナーだと想像してください。
今まで月10万円でグーグルにネット広告を掲載していました。
そのうちの幾らかをフェイスブックの広告に振り分けてみようか…と感じないでしょうか?

実際にフェイスブックの広告を試した後、月10万円の広告費をグーグルへ7万フェイスブックへ3万と振り分けたとしたら…それはグーグルにとって「減収」を意味します。

■グーグルが恐れるのは「広告主が離れること」
さて、ここまで考えると、ある1つの事実が確認できます。
つまり、これまでと同じようにネットユーザーがグーグルで検索やジーメール(GMail)、カレンダーを利用しても、広告主が広告費をグーグルではなくフェイスブックへ支払うようになれば、それはグーグルにとってフェイスブックに「負け」を意味するのです。

■ネットプライバシーをもっと欲しがるグーグル
もちろん、グーグルも何もしないで黙っているわけではありません。
最近、グーグルが発表した新しいプライバシーポリシーは、フェイスブックに負けじと広告のマッチング度を向上させたいグーグルの意図が見え隠れしています。
これまでグーグルはウェブ検索やジーメール、YouTubeなどの各製品間で収集した個人データを共有化していませんでした。
しかし、新しいプライバシーポリシーによって各製品間で個人データが共有化されるようになります。

グーグルは次のように説明しています。
“Jamie Oliver (英国の著名な料理家)をたびたび検索していたら、YouTube でレシピ動画を検索したときに、Jamie Oliver の動画がおすすめとして表示されるようになるかも知れません。”
Google の新しいプライバシーポリシーについて より
└→http://googlejapan.blogspot.jp/2012/03/google.html

今後グーグルはYouTubeとウェブ検索だけでなく、ジーメールの内容や閲覧履歴などのネットプライバシーを今よりもっと収集することで、自社広告システムのマッチング度を向上させようとするかもしれません。

■ネットプライバシーが価値を生む
さて、2回にわたりグーグルとフェイスブックの広告を紹介しました。今のインターネットはユーザーのネットプライバシーが広告システムの価値を生む世界になっています。
私たちは、自分のネットプライバシーがどのように保護されているのか?
そして、どのように利用されるているのか?
今まで以上の注意が必要とされているのではないでしょうか。

参考
GoogleがFacebookに負ける(かもしれない)理由(Wired)

2012/03/26配信