No.302 [ねじの学び舎]テフロンについて|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.302|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]テフロンについて

2011年第一弾のメールマガジンをお届けします!
今年も皆様のご愛読をよろしくお願い致します。
さて2011年7月には地上波アナログ放送の中止が予定されています。
しかし、番組放送は6月30日で終了する可能性もあるようです。
詳しくは下の記事をご覧ください。

アナログ番組が実は6月末で見られなくなるって知ってました?

というわけで、ねじJAPANニュースをお届けします。

ねじの学び舎

「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。

質問:テフロンについて

テフロンコートという言葉をよく見積もりでいただくのですがあのデュポン社のテフロンと関係はあるのでしょうか?
またテフロンコートという商品は流通しているのでしょうか?
もし、そのような商品があるのならどういう特性をもってテフロンコートというのでしょうか?
普通の焼き付け防止コートとは違う特性があるのですか?
やはりユーザーの使用目的によって一概に回答しにくい問題なのでしょうか?

回答

テフロンとはポリテトラフルオロエチレン(四フッ化エチレン樹脂,PTFEと略)のDupont社の登録商標です。
一般にテフロンコートと称される商品にはPTFEが配合されています。
PTFEは、低摩擦性、非粘着性、耐薬品性、耐熱性という特性を有しています。
テフロンコートとはPTFEを含有させることで、これらの特性を付与した商品であると考えられます。
PTFEの低摩擦性を有効的に発現させることで、より高い焼付け防止性が付与されていると考えられます。

編集後記

ウィキリークスは悪なのか?

★海上保安庁、警視庁、そしてウィキリークス
2010年を振り返るとインターネットによる情報流出が相次ぎました。
・海上保安庁職員による沖縄・尖閣諸島沖中国船衝突ビデオのYouTube流出
・警視庁公安情報文章のウィニーネットワーク流出(1)
・ウィキリークスによる機密情報の暴露
インターネットが普及する前の時代、不特定多数への情報発信は、テレビ・新聞などの一部の人だけに限定されていました。
しかし、今ではインターネットの普及により誰もが不特定多数への情報発信が可能です。
これらの情報流出はネット社会特有の出来事と言えます。

★ウィキリークスとは?ジュリアン・アサンジ氏とは?
さて、警視庁や海上保安庁の流出問題に比べ、ウィキリークスは世界的に注目を集めています。
ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏が米TIME誌「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の読者投票でトップで選ばれた事は社会に与えたインパクトの大きさを物語っています。(2)
このジュリアン・アサンジ氏は、1971年にオーストラリアで生まれ通信会社などのシステムに侵入を繰り返していた元ハッカーです。(3)
※詳しい内容は「ウィキリークス創設者アサンジ氏という人物」(ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)または、「ウィキリークスとメディアリテラシー」(日経BP)に掲載されています。(4)

さて、活動資金を寄付によって得ているウィキリークスは、、米軍の攻撃ヘリコプターが民間人を攻撃するビデオや外交公電を公開し一気に注目されました。(5・6)
なお、このアサンジ氏はスウェーデンでの性犯罪容疑によりイギリスで逮捕され現在は保釈中です。

もちろん、機密情報を公開された米政府は同氏を「ハイテク・テロリストに近い存在」(バイデン米副大統領)と批判しています。(7)
日本でも前原誠司外相が「言語道断の犯罪行為。勝手に他人の情報を盗み取り、勝手に公開することに評価を与える余地は全くない」と批判のコメントをしています。(8)

★ウィキリークスは悪なのか?
さて政府からの批判を受けているウィキリークスは法的に裁けるのでしょうか?
仮にアサンジ氏を法的に有罪にした場合、時に機密情報をリークし報道する既存メディアはどうなるのでしょうか?

アサンジ氏が法廷で裁かれた場合、報道の自由との兼ね合いが取り上げられることでしょう。
しかし、既存メディアとウィキリークスとの違いを指摘している人もいます。
つまり、既存メディアは一種の良識を基に報道する情報を検証し選択してきたのに対し、ウィキリークスからは権力に対する攻撃性があるという一面です。(9)
機密情報の流出が注目された2010年、2011年はインターネット経由の情報流出にどのように対処するのかが試される年になりそうです。

参考
(1)警視庁の公安情報流出、発信前に経路匿名化(朝日新聞)
(2)タイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤー読者投票でアサンジ氏がトップ(ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)
(3)ウィキリークス創設者アサンジ氏という人物(ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)
(4)ウィキリークスとメディアリテラシー(日経BP)
(5)寄付は100万ドル超:WikiLeaksの財務状況(WIRED VISION)
(6)「ヘリによる民間人殺害」秘密映像:精密な照準技術(WIRED VISION)
(7)「米政府こそテロリスト」=保釈のアサンジ氏が反論(時事ドットコム)
(8)〈メディア激変169〉「官」の取材現場―6 霞が関のオープン化、道半ば(朝日新聞)
(9)【オピニオン】米国はアサンジ氏を裁けるか(ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版)

2011/01/06配信