No.269 [ねじの学び舎]インパクトでのねじ締めについて|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.269|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]インパクトでのねじ締めについて

みなさん、こんにちは!毎日TVで目にするCM。
それでも色々な理由で放送できなかったり
放送が中止になった車のCMを紹介している記事がありました。
CM制作者の発想力に驚くこと間違いなし!
というわけで、今回も、ねじJAPANニュースをお届けします!
★日本では放映無理:刺激的な車のCM動画10選
└→ http://wiredvision.jp/news/200908/2009082822.html

ねじの学び舎

質問:インパクトでのねじ締めについて

現場ではM4のドリルねじをアルミ形材に対して、下穴をあけずに打つことが多いのですが、12ボルトのインパクトで締めると、頭が取れたり、首下で切れてしまうことがあります。
その場では大丈夫でも、1、2ヶ月経って、取れることもあります。
なぜなんでしょう?
9.6ボルトのインパクトでも時々起こります。
M4でインパクトは使用してはいけないのでしょうか?

回答

ねじユーザーさま、株式会社サンノハシの開発の者です。
われわれはタッピングタイプのねじをやっていないので、的をえた回答とはならないかもしれませんことをあらかじめ陳謝します。
ボルトは締め付けには軸方向の力(伸び)が重要ですが、締め付け方向が回転であるため、「ねじり」のせん断応力が発生します。
これは、回転方向の摩擦抵抗が大きい場合、ねじに本来必要な軸方向引張力ではなく、回転抵抗ばかりが喰われ、ねじり破損につながってしまいます。
インパクトで高速締め付けをした場合、アルミのように柔らかい相手では、回転しながら焼きつきをおこします。
このため、回転方向の摩擦係数が極端に増大します。
これでは、回転しないのですから、回転に力が加わるとねじり破壊をおこします。
これは締め付け時にねじや首破壊となります。
また、数日して破損するのは遅れ破壊であり、締め付けが降伏状態で、しかもねじられたところが加工硬化している場合に発生します。
これもせん断応力過大によるものでしょう。
対策としては、ねじに油を塗り、回転抵抗を減らす、または下穴を若干広げて摩擦抵抗を減らすなどです。
容量の小さい工具は、締め付け速度が低下し、焼きつきを減らすので、効果があるかもしれません。
回答になりましたでしょうか。

編集後記

30代女性の4人に1人が利用している料理サイト

★30代女性の4人に1人が利用している料理サイト
7月17日、東証マザーズに上場したサイト運営会社がありました。
それは、ユーザーが料理レシピを投稿、閲覧できる
日本最大の料理サイトCockPadを運営するクックパッド株式会社。
投稿されているレシピ約62万件。
663万人ユーザーの内 96.5%は女性で
30代女性の4人に1人が利用。※1
男性の方には聞きなれないサイトかも知れません。
しかし、女性には抜群の知名度と浸透度を誇ります。

★既婚女性の料理を強力サポート
「冷蔵庫に残った食材をどうしよう?」
そんな時、食材名、例えば「ナス」&「トマト」で
クックパッドを検索すると、ナスとトマトを使ったレシピが分かるという優れもの。
それだけではありません。
「子どもの遠足、弁当のメニューは?」
「遠足」というキーワードで検索すると、遠足に持っている弁当に関する投稿レシピがずらりと表示。
女性が重宝するもの納得です。
実際に、料理をする機会が多い既婚女性が女性ユーザーの75%を占め、45%のユーザーは毎日利用していると言う数字から、サイトに対する高い満足度が伺えます。

★単なるバナー広告ではない広告
しかし、いくらユーザー数が多くても
しっかりとした収益モデルが無ければ上場はできません。
クックパッドの売り上げの9割が広告費。
・・・と言っても単純なバナー広告ではありません。
特徴的なのが「レシピコンテスト」を含むマーケティング事業。
レシピコンテストとは、食品メーカー等とタイアップし、特定の食品を使用したレシピを
ユーザーから投稿し競い合うコンテストです。
例えばニッスイの「焼きさけあらほぐし」や「海サラダフレーク」の
レシピコンテストなどが現在公開されています。
食品メーカーにとっては、商品の認知度向上と購買意欲の喚起。
クックパッドにとっては、タイアップによる広告費売り上げと投稿レシピの増加という
Win−Winの関係を築けます。

★TVCMとの違いとは?
既存のTVCM広告と比較すると
TVCMの場合、短い秒数という制限があり、商品の詳しい特徴や中身までは訴えることが難しくなります。
反面、このレシピコンテストでは、レシピ投稿ユーザーは実際に料理をすることで商品の特徴を知る。
投稿されたレシピーを閲覧するユーザーは、その食品を使用した新しいレシピが分かる。
これにより、食品メーカーは、インターネットというメディアの特徴を活かし、既存のTVCMとは違う方法で、消費者への商品価値と知名度の浸透が期待できるのです。

★ユーザー集客と堅固な収益モデルを構築した素晴らしさ
Webの世界では、サイトにユーザーを集客できても、しっかりとした収益モデルを築く難しさがあります。
その中、「毎日の料理を楽しくする」という理念のもと
上場を果たすまで成長を遂げたことは注目に値すると感じます。
さて、皆さんも早速今晩のメニューにクックパッドを活用されてはどうですか?

参考
※1 クックパッドのユーザー(公式HP)
└→http://info.cookpad.com/user_of_cookpad

2009/09/28配信