No.255 [ねじの学び舎]ステンレスボルトの磁力について|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

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このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]ステンレスボルトの磁力について

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ねじの学び舎

質問:ステンレスボルトの磁力について

ステンレスのボルト(六角ボルトM22、半ねじ、)やナットを
現場で組み立てたのですが、 客先が突然磁石を持ってきて
「これは磁石が引っ付くので交換しろ」
と言ってきました。
確かに六角の頭のところが多少磁石に反応しています。
ところが同じ種類のボルトでもほとんど反応しないものもあります。
どう説明したらいいでしょうか?
何か公の技術資料があればいいのですが。
困っています。宜しくお願い致します。

回答

ステンレスの磁性
ステンレス鋼の主成分は鉄ですから本来強磁性材料なのです。
304とか316のようにCrとNiを含有した
オーステナイト系ステンレス鋼は
固溶化(焼鈍し)状態のとき非磁性を示します。
JIS B1054(ISO3506-1)付属書Hに
参考としてμr(透磁率)が示されています。
小著にも
「ステンレス鋼は錆びないとか磁石につかないというのは真っ赤なうそ」
という章があります。
必要であればコピーをFAXしてあげます。

編集後記

ネットで650億ドル集めた男

それは、つまり44代アメリカ大統領バラク・オバマです。
黒人初やカリスマ的な演説などが注目されますが、今までに無いほど選挙活動に
インターネットを駆使した大統領でもあります。
たとえば資金集め。
彼のホームページでは、クレジット決済で小口の寄付を行なえるようになっており、メールアドレスを登録すると、「5人の友人を集めて25ドル以上をお願いします」
などの案内が届き、献金の根を広げました。(2)
このようなインターネット上の仕組みを活用し、マケインを上回る総額約650億ドルの選挙資金のうち約500億、全体の70%強をインターネット経由で集めたのです。(1)
また、ボランティアメンバーが公式サイトにアクセスすると、キャンペーン活動で電話をかける電話番号リスト・話す内容が表示され、電話の結果をホームページ上で報告する。
すると、次に電話をかける電話番号リストが表示される・・・。
という仕組みになっており、キャンペーン活動がインターネット上で
完結できるようにしていたのです。(1・2)
さらに、投票日に届くメールには、投票報告が未だの友人名が書かれ、他のメンバーから投票を促がすことができるようにしていました。(2)
このように、勧誘活動や投票依頼にもインターネットを活用してたのです。
選挙戦序盤では、選挙事務所が公式に制作したものではないものの、動画共有サイトYouTubeで、オバマガールが何百万回と再生され、その反響は一般のテレビでも取り上げられるなど、知名度を向上させる結果につながりました。(3)
また、日本ではmixiで有名な
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では、アメリカで有名な「Facebook」に公式サイトを開設し、86万人ものメンバーを集め
ネット上のコミュニティー作りでも
優位に選挙戦を進めていたのです。(3)
まさに、資金集め、キャンペーン活動、投票依頼に至るまで幅広く、SNS、動画共有サイト、ブログなど
あらゆるネットサービスを駆使し
選挙活動を戦い抜いたのです。
「オバマはインターネットが無ければ勝てなかった」
と述べる政治ブロガーもいます。(5)
国民へ"Change"を訴えていた彼こそ、クリントン、マケインよりもインターネットを活用し
既存の選挙活動から自身が"Change"していたのです。
結果、彼が大統領になったのは言うまでもなく、インターネット浸透率が高い若者は、マケイン32%に対し
69%の若者がオバマを支持しました。(2)
また、今回の選挙で22%のアメリカ人は
「インターネットが無ければ、これほど選挙活動に関わっていないと思う」
と答えています。(4)
今後のアメリカ大統領選挙では、インターネットは強力な選挙の武器として利用され
より激しいサイバースペースでの戦いが展開されるでしょう。
さて日本の現状を見ると、選挙期間中には立候補者のホームページ更新が禁じられており、まだまだインターネットは選挙活動で活用されていません。
しかし、インターネットの広告費が雑誌を抜き
メディアとして地位が高まっている中、選挙活動にインターネットが用いられる流れは変わらないと感じます。
その時、インターネットの影響力を評価し
駆使できるのは誰になるのでしょうか。
特にインターネット支持層である若年層が
インターネットというメディアを通して政治に関わり始めた時、どのような風が吹くのでしょうか。

参考
(1)動画に始まり、決め手は「クチコミ」 オバマ米新政権のネット戦略
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/276
(2)若者が決める米国大統領 日本版オバマは生まれるか
週刊東洋経済2009.1.10号P80-81
(3)米大統領選とインターネットの関係とは?
オバマ氏の選挙戦を支えるネット戦術
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080530/305325/
(4)マケイン完敗!オバマの驚くべきインターネット活用術
http://diamond.jp/series/beyond_valley/10007/
(5)「ネットが無かったらオバマ大統領はなかった」 
~政治勢力としてのインターネット
http://jp.techcrunch.com/archives/20081107the-internet-as-a-force-in-politics-obama-would-not-have-won-without-the-internet/

2009/02/16配信