No.236 [ねじの学び舎]六角穴付き止めネジの種類の使い分け|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.236|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]六角穴付き止めネジの種類の使い分け

みなさん、こんにちは!
今年のサラリーマン川柳コンクールBest100が発表されました。
思わず笑ってしまう川柳が、数多く選ばれています。
みなさんは、どの川柳が一番でしょうか?
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というわけで、今回も、ねじJAPANニュースをお届けします!

ねじの学び舎

質問:六角穴付き止めネジの種類の使い分け

先日エンドユーザーにてネジ緩みがあり
六角穴付き止めねじを交換しましたが、元ついていたものの先はひらさき(先端が真ちゅう)で
交換したものがくぼみ先でした。
(カムをシャフトで固定する目的で使用)
ひらさきとくぼみさきの使用目的を教えてください。
またこの処置でどのような問題が考えられますか?
よろしくご指導の程お願いいたします。

回答

六角穴付き止めねじの先端形状には、平先、クボミ先、トガリ先、棒先等でギヤーやカム等を
シャフトとの固定締付に使用されています。
その固定力で先端形状が考案されてきたもので、最近はダブルポイントやナールリング付き等も考え出されています。
止めねじの硬さはHRC50位あります。
シャフトの硬さが柔かい程良く締まります。
締付力をアップさせるには
シャフトに平行に止めねじを増やすと締付け力はアップします。
逆に軸と直角に止めねじを増やす場合は角度が小さい程良く締まります。
今回のお尋ね内容からしますと、シャフトにキズを付けない様に先端を柔かい銅で締めてあったと思います。
クボミ先は良く締まるかも知れませんが、シャフトをキズ付け抜けなく成ることも考えられます。
もう少し詳しく調べたいとお思いでしたら、ご連絡下さい。
資料をお送り致します。

編集後記

65才以上が57%の高齢化産業

みなさんはGWどのように過ごしましたか?
久しぶりの家族サービスで行楽地へ、それとも、年末年始以来の帰省だったでしょうか?
GW前後の時期、僕の住んでいる地域では、一斉に田植えが始まります。
でも、田植えの様子を眺めているとあることに気付きます。
『若い人がいない』
実際、農業は39歳以下が僅か4.9%。
反対に、65才以上が57%という超高齢化産業です。(1)
10年後、日本の農業は一体どうなっているのか?
不安を抱かせます。
若い人はなぜ農業を避けるのか?
様々な原因があるものの、 『専業農家では生活できない』
それが最大の原因ではないでしょうか。
「お米を作っても赤字か、採算ギリギリ」という声を地元で良く聞きます。
コメ農家の1時間当たり家族労働報酬は、わずか256円です。(2)
これでは、若い人が専業農家を継がないのは、当然の現象です。
食の安全性や世界的な食料価格高騰などで国内産が改めて注目されています。
また、食料自給率の低さも問題視されています。
その中、毎日当たり前のように食卓に並ぶ
お米や野菜の生産には、大きな課題がある。
田んぼや畑で働く高齢のおじいちゃんや、おばあちゃんの姿を
見る度にそう考えさせられます。

参考
(1),(2)週刊東洋経済『日本農業崩壊寸前』(2008年2月23日P54-55)

2008/05/19配信