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ねじ技術関連ニュース バックナンバー

ねじ技術関連ニュース バックナンバーのコーナーでは新聞記事などで取り上げられたねじ、ボルト、ナット、ねじ周辺に関する技術情報や製品情報をピックアップして掲載します。


2005年11月24日更新
No.1No.2No.3No.4No.5No.6No.7No.8No.9


2005年11月24日
関西ねじ協組 ネジの表面処理新評価法を開発

 関西ねじ協同組合(大阪市東成区、田島祥一理事長、06-6974-0531)は、ネジに施した表面処理の新しい耐久試験方法を開発した。
新手法は50度Cの環境下で酸性雨と同等のpH4の溶液を噴霧し、湿潤16時間、乾燥8時間を繰り返す。塩水噴霧試験と比べ予想寿命の信頼性が高い。表面処理の標準化された試験はなく、新手法の認知度が高まれば明確なデータを提示することができる。協組内で標準化するとともに、外部への普及を図り業界標準を目指す。

 関西ねじ協同組合の研究開発委員会・表面処理グループの13社と八尾市中小企業サポートセンター(大阪府八尾市)の佐藤幸弘コーディネーターらが共同研究し、特許を申請した。

 米国自動車技術者協会(SAE)の湿潤繰り返し試験「J2334」をベースに、日本の気候条件を考慮して時間配分などを変更した。

 同手法では、錆が出るまでの実際の環境と加速試験の関係を数値化した相関係数は、0.94(1に近いほど正の相関性が高い)。主流の塩水噴霧試験は0.02で、信頼性が高い事が分かった。

 研究グループはメッキ厚やメッキの種類、ネジ素材の異なるサンプルを使い塩水噴霧、J2334、新手法の3種の試験でデータを収集。04年から大阪、名古屋と静岡県御前崎市、中国・重慶市の気象観測点近くで屋外暴露試験を行い、相関カーブを作成した。結果は塩水噴霧が最も低く、J2334が0.19、新手法が最も高くなった。

≪日刊工業新聞 11月22日号≫


2005年11月17日
日東工器 小型ネジ供給機 セル生産向け

 日東工器は小型軽量のネジ供給機「NKBIDA DSF1000シリーズ」を発売した。携帯電話などの小型電子機器の組立作業に利用でき、作業台の狭いセル生産にも適する。ネジ径1.2ミリ、1.4ミリ、1.7ミリ、2ミリメートルに対応する4機種を用意し、価格は3万9800円。シリーズ全体で年4000台の販売を見込む。

 外形寸法は幅45ミリ×奥行き170ミリ×高さ100ミリメートル、重さは1.5キログラム。電源アダプターが不要で、用意にライン変更できる。ネジ送り速度は1本当たり1秒以下。長さ5ミリメートルのネジの場合、ネジ径1.2ミリメートル対応機「DSF1120」で1000本、同2ミリメートル対応機「同1200」で350本を収納できる。

≪日刊工業新聞 11月16日号≫


2005年11月1日
ネジ試験装置 外販 研究開発向け 評価試験も受託 田中

 田中(大阪市住吉区、田中信一社長、06-6672-3701)は、社内用に製作してきたネジ試験装置「SDCねじ性能試験機」の外販を始めた。国が保有する特許を活用した製品で、田中が製造し、由良産商(大阪市西区)が販売する。ネジの性能評価のほか、研究開発にも応用できる。価格は2500万円。初年度5台の販売を目指す。

 試験装置はネジの締め付け力やボルトの伸び、ナットの回転角など10項目のテストができる。ナットを垂直に引っ張る負荷外圧が測れる。新型ネジを開発する際、ボルトとナットが焼きついた時などは、垂直に引っ張りボルトを引きちぎる。

 ボルトの締め付け速度も変えられ、実際の現場での施工状況を想定した試験が可能。測定データはパソコンで処理し、特性線図や解析グラフなどを作成する。試験装置の販売とともに、ネジの評価試験も受託する。

 同装置は東京工業大学が85年に開発し、田中が01年に1号機を導入。社内で利用してきた。ネジの生産がアジア諸国に移る中、日本国内で高品質なネジの新製品を開発するには正確な測定や品質保証が必要と判断。これまで社内で蓄積してきたノウハウも含めて装置を外販する。田中はネジの設計会社で、05年6月末期の売上高は7億円。

≪日刊工業新聞 10月28日号≫


2005年10月25日
ナット外し不要 3管種兼用メカ継ぎ手 作業効率アップ シーケー金属

 シーケー金属(富山県高岡市、釣谷宏行社長、0766-22-4604)は、切断したパイプをそのまま挿入して締め付ける3管種(鉄、塩化ビニール、ポリエチレン)兼用メカニカル継ぎ手「MAジョイント」を発売した。ナットを外す必要がなく、作業効率を高められる。価格は従来の3管種対応メカ継ぎ手と同等で初年度2億円、2年目以降に3億円の売り上げを目指す。

 エルボ(L型)、ソケットなど水道をはじめとする各種配管に必要な9種類があり、呼び径13ミリから50ミリメートルの製品を先行発売。近く小口径の同10ミリメートル、大口径の同65ミリメートルおよび75ミリメートル対応品も製品化し、全体で74品種をそろえる。

≪日刊工業新聞 10月24日号≫


2005年10月21日
ネジ締めシステム発売 美機商事 簡単操作の卓上型 

 【名古屋】三機商事(名古屋市熱田区、木島好規社長、052-681-2131)は、小物用の半自動ネジ締めシステム「汎用ねじ締めユニット」を発売した。卓上で簡単な操作により、安定した締め付けが行える。価格は250万円。

 同社は自動車業界向け専用機などの設計、製作を行っており、05年2月期の売上高は約80億円。自動車分野以外の市場開拓を目指し、汎用製品の開発に取り組んできた。第1弾として、ネジ締めシステムを完成した。製品形状に合わせて治具受けを製作し、プログラム設計も引き受ける。

 治具受けの製品品番を自動認識するので、指定個所に、指定トルクで締め付けができる。治具受けと稼動部は独立構造になっているため、治具受けの交換が簡単に行える。

 ワーク寸法は縦300ミリ×横350ミリ×高さ100ミリメートル、締め付けトルクは1キロ―7キログラム、ネジ径は4ミリメートルまで対応する。複数台並べることで、段取り替え時間が短縮できる。

≪日刊工業新聞 10月19日号≫


2005年10月19日
卓上旋盤で骨ネジ加工 ナノと島根大 骨折治療用機械開発へ 

 ナノ(東京都大田区、林亮社長、03-5735-6631)は、島根大学医学部と共同で「骨加工マイクロマシン」の開発にめどをつけた。関節内骨折の治療に使う固定用のネジを、患者自身の脛(すね)などの健常部の骨から加工する。卓上サイズの旋盤を医療分野に応用、手術室内で30分以内にネジを作る。既存の金属製ネジに比べ生体になじみやすく、ネジを取り出す再手術も不要となる。06年春にも臨床試験を始め、数年内の実用化を目指す。

 ナノではB4サイズのCNC旋盤「MTS4」をベースに骨加工の専用機を開発した。
ハード面では、もろい骨を保持するチャッキングを工夫、バイトも骨に影響を与えない材質に変更した。衛生管理のため清掃しやすい構造としている。ソフト面では、骨折の部位や状態に応じ最適なサイズと形状のネジを作るプログラムを組み込んだ。

 医学的な研究は島根大の整形外科学研究室が担当。金属製ネジでの治療が難しい関節内骨折でも、骨のネジは周囲の骨を傷つけず癒合することを動物実験で確認した。

≪日刊工業新聞 10月18日号≫


2005年10月19日
ネジ保持装置 メーカー問わず対応 電動ドライバーに装着

 すべてのメーカーの電動ドライバーにワンタッチで装着可能―。
サワ(岩手県花巻市、澤村捷朗社長、050-3320-0385)はネジ締め作業の大幅な効率化を実現した「電動ドラーバー用ネジ保持装置」を開発・販売している。

 澤村社長は前職でフロッピーディスクの製造に携わっていた。当時のネジ保持装置は、電動ドライバーによって装着可能な装置が違い、また磁気でネジを吸い上げるタイプしかなく、磁気を嫌うフロッピーラインでは使えなかった。磁気を使わずに、どの電動ドライバーにも対応する保持装置はないか。澤村社長は保持装置の開発に着手した。

 98年には勤めていた会社を辞め、起業家や研究開発企業を支援する花巻市起業化支援センターへ入居。同年、真空を利用したネジ保持装置「キュービス」を開発した。

 保持装置はエアの吸引力により、吸着口にネジを吸い付けて保持・締め付け作業を行う仕組み。メーカーを問わず、すべての電動ドライバーに装着できる。保持装置を高速で回るドライバーのビット部分に装着することで、どのメーカーのドライバーにも対応できるようにした。

 00年にはネジを挟んで締め付けるタイプの「オートキャッチャー」を開発した。ネジをつかむ3本のツメ部分に、防弾ガラスと同じ材質のポリカーボネート樹脂を採用し、ネジ締め付け回数約50万ショットの耐久性を実現。その後、さらに樹脂の根元部分の肉厚を厚くしたことで、根元だけにかかっていた力が分散され、耐久力は2倍の100万ショットへ向上した。

 同社は現在、「キュービス」シリーズを拡充し、ボルトやナット、極小ネジに対応したものまで製品化している。受注先は自動車関連や精密機械製造と幅広い。海外にも積極的に展開し、欧州や東南アジアなどへ、商社を通じて「オートキャチャー」をメーンに販売している。

 04年には「オートキャッチャー」の米国特許を取得した。「これからは米国、カナダ、メキシコも狙っていきたい」(澤村捷朗社長) と意気込んでいる。 

≪日刊工業新聞 10月14日号≫


2005年8月18日
ボトルの頭にICタグ

 【厚木】KRDコーポレーション(神奈川県座間市、小松弘英社長、046-257-8951)は、ボルトなど金属の表面に埋め込み可能なセラミックスICタグ(電子荷札)を開発した。M8径ボルトの頭頂部に埋め込みできるほか、エンドミルなどで対象物に作った溝内へ固定して利用する。当面はサンプル出荷のため価格は未定。実用化のめどがつき次第量産体制を整える。

ゆるみや締め忘れをシステム管理

 従来のICタグは金属上に固定して使う場合、電磁波シート上に設置する必要があった。同社は、小径のICタグからの電波拡散が弱いことを利用、底部に電磁波シールド加工加工することにより、金属上での読み取りを可能にした。
 埋込式のため、工場や振動の激しい環境での表面からのはく落リスクを軽減する。
「ボルト1本1本を属性管理できるため、データマイニングによる品質保持の徹底などが可能になる」(小松社長)。
 飛行機や工作機械においては振動によるボルトのゆるみが重大事故を引き起こす例が多い。同社では「目視で分からないボルトのゆるみや締め忘れをシステム管理で防ぐことができる」としている。

≪日刊工業新聞 8月18日号≫


2005年8月17日

建設用ドリルネジ 三価クロムメッキ採用 ヤマヒロが出荷体制整備

 【南大阪】ヤマヒロ(大阪府河内長野市、木全俊一社長、0721-54-1560)は、主力製品である建築外装用ドリルネジ(商品名、ジャックポイント)のメッキについて、従来の六価クロムから三価クロムに全面切り替えした。

 欧州の特定有害物質規制(RoHS)が施工されるのを前に自動車や家電向けのネジは脱六価クロムが進んでいる。このため同社は「建築用では業界に先駆けて(同規制に対応した)出荷体制を整備した」としている。

同社は建築用ネジの専門大手で年商約27億円。環境への負荷を抑えるため03年から三価クロムメッキの導入に取り組み、耐食性や機械的強度などの実験を繰り返した。このほど外注先を含めて三価クロムメッキによる表面処理体制を整えた。

まず、総売り上げの70%を占める主力品種であるジャックポイントについて切り替えることにし、標準品だけで450種に上る全在庫を三価クロム品へ置き換えた。ジャックポイント以外の製品も来年3月までに全面切り替えする。

≪日刊工業新聞 8月16日号≫


2005年7月29日

大型ナット用の緩み止め性能試験機を開発 
最大M64まで対応、大型サイズの性能データの要請で

(株)富士製作所(木村繁雄社長、本社・東大阪市菱江270)は、最大64ミリ経までの大型ナットの緩み止め性能をテストすることができる「大型加振式衝撃ねじゆるみ試験機」を開発、 自社工場内に設置し、ゆるみ止め性能の証明書発行などのデータ表作成に活用を開始した。

 同社は大型ナットや超高ナットなど各種大型サイズまでのナット及びねじ付部品の生産を得意としているが、近年、大型サイズのナットについてのゆるみ止め性能試験による検査データ、証明書の発行が取引先から求められるようになり、最近では一層その要請が強まっている。

 このため同社では、大型ナットのゆるみ試験をJQA((財)日本品質保証機構)に依頼したが 対象試験設備がなく、また、導入の必要性から試験機メーカー各社に問い合わせたところ所要能力の大型サイズ用試験機が市場には出されていないことがわかったため、JQAの協力を得ながら本試験機を開発するに至ったもの。

 新設した加振式衝撃ねじゆるみ試験機はNAS規格仕様に基づく試験機で、振動数は1800cpm、 ピストンストローク11mm、振動と衝撃が同時に17分間で3万回繰り返えされる。試験可能な サイズは標準タイプのナットで最大M64まで行うことができ、形状によってはより大きなサイズや特殊治具の仕様でボルトなどの試験も可能。

 ナットのゆるみ止め性能試験は公的機関などでは一般的なニーズからM20程度のサイズのものまで とされ。大型サイズでデータに相当するものが必要な場合には小型サイズによる試験データとの比較計算値を用いたり、或は一定期間を実際に締付け使用して判断するといった評価の方法がとられていたのが実情という。

 大型ナット・ボルトは、各種産業機械、建設機械、大型車両、クレーン、リフトなどさまざまな 分野に使用されているが、何れも繰り返えし振動・衝撃を受けるような使用状態の場合には、 適切な締付けとゆるみの防止がのぞまれ、そのためには性能試験によって裏付けされたデータが必要。同社では、今回の最大M64までのナットのゆるみ止め試験機の導入設置によって、これらの大型サイズ までの自社内での試験および品質管理による保証体制が拡充されることになり、今後の有効な活用が期待されている。また同社では、この試験機について自社使用だけでなく、他メーカーと顧客が立会いで利用する など広い活用を歓迎している。

 一方、同社はナットメーカーとして各タイプのゆるみ止めナット及びオリジナル製品を開発し、発売しているが、このうち「フジトリプルロックナット」(偏心を利用した協力な緩み止めナット) が特許3629654を平成16年12月24日付で、「フジスピードロックナット」(時間と手間が半分に 省けるゆるみ止めナット)が特許3629660を同年12月24日付でそれぞれ取得登録となり、 また「フジクイックナット」(回転させずに取りつけられ最後に半回転するだけで締付けが完了) が意匠登録となった(特許申請中)。社は大型ナットはM150まで。超高ナットを高さ500ミリのサイズまで生産している。

≪ねじの世界 6月号≫


2005年7月6日
鋲とネジの両機能 葵精螺が打ち込みネジ開発

  葵精螺製作所(東京都大田区、関信也社長、03-3750-3831)は、鋲とネジの両方の機能を持つ「打ち込みねじ」を開発した。らせん状の溝が切られたパーカー鋲の頭に十字穴を開けた構造で、OA機器やオーディオ機器の部品固定に利用できる。

 打ち込み後もドライバーで緩められ、一度打ち込むと取り外せないパーカー鋲の欠点を解消した。
打ち込み式のため、締め付けトルクの管理も不要。ネジ直径5ミリメートルを標準品とし、「価格は通常のタッピングネジと同様」(同社営業部)としている。

≪日刊工業新聞7月5日号≫


2005年7月1日
特殊ソケット 摩擦ボルト緩め用 前田金属 船舶・重機解体向け

前田金属工業は角が磨耗したボルトを緩める特殊ソケット「トルネードソケット」を、工具ブランド「TONE」シリーズに追加した。船舶や重機などの解体作業の効率を高める。価格は2840(直径8ミリメートル)-4990円(同24ミリメートル)。
通常レンチやソケットの溝は、はめ込み面に対して垂直だが、トルネードソケットは溝を緩やかな渦巻き状に形成。磨耗したボルトの角でも滑らないようにした。
長期間、過酷な状況で使用する船舶や重機はボルトの摩擦やさびが多く、解体作業時にボルトを折れるなど作業に時間がかかっていた。

≪日刊工業新聞7月1日号≫

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